何とも気だるい、午後の授業。
始まってすぐにの姿が無いのに気付いて
こっそり教室を抜け出した。






ちょろいんだよ、ハゲ教師。











ライド・オン・にゃんこ












どうせいつもの場所だろうと、教師に見つからないように校舎を横切る。
まぁ、見つかっても「保健室行く途中ですー。」とか何とか
言えばいいんだけどな。

出来るだけ静かに廊下を歩いて、窓から差し込む日差しがいつもより
強いことに気付く。
さぼりの理由はコレか。

日焼けを嫌うあいつの席は窓際。
日当たり最高なあの場所は、には耐えられなかったに違いない。

だとしたら、あいつの行く場所は一つしかない。
日当たりが悪いくせに風通しの良い、夏場には持って来いのあの場所。



目的の場所に着いてすぐにの姿を見つけて、駆け寄る。
は、日陰に身を横たえ何とも穏やかな表情で眠っていた。
ご丁寧にオマケ付きで。

仰向けになっているの腹の上に乗っている、小さな毛玉。
少し前から学校に居ついたっつー仔猫、だと思う。
スヤスヤと、小さな体を丸め、気持ちよさそうに眠る姿を見て
そう言えば「懐かれた。」なんてが言っていたのを思い出した。

一見、微笑ましいこの光景だけど
彼氏っつーポジションの人間から見りゃ、結構気に入らないぜ、これ?
そんなもんだから、首根っこを掴んで、ひょいと持ち上げて
取り敢えずから猫を離してみる。


「何だ、お前オスかよ。」


俺が上に乗ろうと(押し倒そうと)すると嫌がるくせに
動物のオスには許すのかよ、。
微妙に顔を歪ませた俺と、
邪魔するなと言うように威嚇の声を上げて、牙を剥く猫。
あー、何?俺に喧嘩売ってんの?
つーかさ、


「悪いけど、こいつの上に乗れるオスは俺だけだから。」


目の高さまで持ち上げた猫に、意地の悪い笑みを向けて
組んだ膝の上に、そのまま落とした。
このサイズからすれば、結構な高さなんだろうけど、ちっこくても流石は猫。
潰れることなく器用に着地。
その瞬間、立てたツメが足に刺さって痛かったんだけどさ
お前、わざとか?

猫は澄ました顔で、スンと鼻を鳴らし
俺の膝からヒラリと降りての上へと戻って行った。


にゃあ…


完全に我が物顔の猫。
何だよ、寄るなってか?


「・・・上等じゃねーか。」


凛くん、半ギレ。俺を怒らせたお前が悪い。

その後は、猫と俺での取り合い。
テメェなんかに渡すかっつの。
は俺のでーす。

何か色々、噛まれたり引っ掻かれたりしたものの
最終的に俺がの上に覆い被さるっつー形で勝負がついた。
俺が乗っちまえば、猫は直接には乗れないからな。

猫のヤツは、悔しそうに何度か鳴いて、仕方なさげに茂みの中へと姿を消した。
俺の完全勝利!

動物相手に大人げ無いとか思うだろうけど、そんだけが好きっつーことで。

それにしても…服越しに伝わるの体温とか胸とかに、思わず欲情しそーに
なってるんだけど

襲っちゃってイイですか?












うちのヒロインはよく寝てます。
ハウル平古場はきっと口が悪い。独占欲も強い。
タイトルがおかしいのは流して下さい。響き重視なんで・・・。

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