木手ちゃんとお付き合いすることになった翌日、

平古場ちゃんと甲斐くんから『安産祈願』のお守りを頂いたです。

こんにちわ。










バンビーナのその後










木手ちゃんから告白されて(初ちゅうを奪われて)早十日が経ちます。
その間、いろんな事がありました。

翌日、学校に行ったら微妙な顔の平古場ちゃんと甲斐くんからお守りを頂きました。
それは良いのですが、何故『安産祈願』なのかは
恐くて聞けませんでした。

同じ日、移動教室で廊下を歩いていたら擦れ違う下級生に土下座で見送られました。
あの大名行列みたいな現象が起こったんです、学校で。
後で知念くんに聞いたら、あれは全部、テニス部員だったそうです。

昼休み、食べる事に異常なほど執着してるタニー(田仁志くんね)から
お菓子を大量に寄付されました。
「がんばれよ…。」の言葉付きで。

その後、何故か教師にまで優しくされたり
知らない子がお菓子をくれたり、妙な激励をされたりしました。

ねぇ、木手ちゃん。

あんた裏で何をしてるの?

アタシはとんでもない人とお付き合いしてるんですか?

日に日に不吉な感情がよぎって、遠い目をしたくなるけれど。


「さん?帰りますよ。」


あの日から、木手ちゃんは毎日欠かさずアタシを家まで送ってくれてる。
差し出された手は、大きくて、温かい。
こうして手を繋いでくれたり、移動教室の無い休み時間は会いにきてくれたり。

強引だけど、木手ちゃんは凄く優しい。

他の人のやり取りとか行動を見ていると、こんな風に優しく接してくれるのは
アタシだけなんだろうか、なんて考えが浮かんで

乙女な自分に鳥肌が立った。寒い!薄ら寒い!!


あー!畜生!!愛されてんな、アタシ!!



「それでは、また明日。」



挨拶と共に落ちてくる別れ際のキスに相変わらず酸欠になりながらも

アタシは今日も元気に生きています。












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