いざや目指すは轟く滝山!
沖縄は比嘉中が誇る馬鹿3人はスカートひらり翻し(さん限定)これから合戦
にでも行くか如き形相でファストパス片手に王国を走り抜けた






デコボコ★フレンズ 〜 スプラッシュハート 〜






「いやーやっとですなぁ、寛くん。裕次郎くん。」

「俺、前の方がいい!すっげぇ楽しみ!!」


笑顔のキャストにパスを渡し3馬鹿は早足で歩みを進めて行く。
薄暗がりの中、3人の表情はそれを打ち消すかの様な満面の笑みだ。


「お待たせ致しました。3名様ですか?では、前二列へどうぞ!」


キャストに導かれ3馬鹿が行くは念願の最前列。そしてそこで問題は起こる。


「わ〜い!アタシ前が良い!」

「「俺も!」」


の声に続き甲斐と知念の声がハモる。示し合わせたかのようなそれに
驚いた3人は目をパチクリと瞬かせ、顔を見合わせた。


「俺…前が良い。」

「俺だって前が良い!」

「えーアタシも!」


アトラクションは8人乗り。2×4の計8人だ。残念ながら最前列には二人しか乗れない。
しかし3馬鹿の人数は3人。どう足掻いても二列目に誰かが乗らなくてはならない。


「「「…。」」」


予期せぬ事態(予期しておこうよ!)に3人の表情が曇る。それを機にはたりと押し黙ってしまった
3人の目には、うっすらと涙が浮んでいる。偶然にもそれを見てしまったゲスト並びにキャストは
申し訳無いが、犬にでも噛まれたと思って。悪い事は言わないから即座に忘れて下さい!と
叫びたくなる程に、3人の表情は絶望に歪んでいた。そして


「…うぅ。」


とうとう泣き出してしまった知念を筆頭に、それを追って甲斐とも泣き始める。
それはもう、この世の終わりが来るような怒涛が如き泣き方だったと目撃者(比嘉中S君)は語る。
夢と魔法の王国の一部が3馬鹿と云う最終兵器の投入により、お通夜のような湿っぽい空気に包まれる中
キャストの必死の慰め(某鼠様シールの贈呈)と配慮(全員が最前に行ける様に手を回してくれた)によって
3馬鹿の涙はとまり、場は丸く治まったと言う。


しかし、その後。写真掲示機付近で白目で満面の笑みを浮べる3人の男女の写真を
運悪く目撃してしまった少年少女が恐怖のあまり号泣した事は、その場にいた人間だけが知る秘密となった。
そして、その現況とも言える馬鹿3人はその写真を嬉々として購入し、
迷惑なことに学校のロッカーに飾ったという話も、ひっそりと比嘉中生徒の胸に仕舞われるのだった。









鯨木様、麻さまリクエスト。

07/0317




 
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